うちの田舎は地盤沈下
2007年 11月 12日
評価対象は様々で、所在地も様々である。
先日、その評価対象が存する静岡に行ってきた。
静岡はわたしの田舎であるため、ちょっとした里帰りとなった。
その仕事上でのこと。
不動産の評価を行う中で、地域分析を行う。
評価対象が存する地域は、土地が値上がりしているのか、値下がりしているのか。
そんな時には、地価公示、都道府県地価調査を参考にする。
「今年一番高かったのは、銀座の鳩居堂前でした。」
などとニュースで流れるアレである。
毎年、同じ地点での価格がつく。
去年と今年を比較すると値上がりしているのか、値下がりしているのか、がわかる。
静岡県について調べる。
静岡県のホームページから調べる。
バブル崩壊以降、長い間下がり続けた地価もここ数年は持ち直し、
東京をはじめとした都市部では「バブルの再来か」なんてことが言われている。
その影響は、中途半端な都市部、いやお茶とミカンしかない静岡県にも波及しており、
軒並み下落幅は狭まり、値上がりしている地点さえある。
そんな、県内の住宅地変動率下位ランキングに目が留まる。
1位の地点を見る。
「芝川-3」
まさしく私の田舎そのものである。
下落率4.0%はさることながら、単価9,700円/㎡の激安さにため息が出る。
ご丁寧に変動率下位ランキング地点案内図までついている。
「芝川-3」は、私が通った小学校のすぐ南、国道沿いだった。
国道とは名ばかりで、車の行き違いが出来ない山道だ。
最寄の小学校なのに、私の家から約4km、小一時間歩く。
特に目印になるものがないのだろう。
両隣と向いの住宅の表札が表記されているが、3軒とも「佐野」である。
私はうちの田舎は相当の田舎だと思ってきていたが、
鉄道だって走っている、
携帯の電波だって入る、
テレビも12チャンネルを除く系列局は映る。
たいしたことないとは思っていたが、
静岡県内一の値下がりだとは・・・。
まあ、こうやって東京で仕事をしている私には言う資格がないのかもしれないが。