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もがれた翼part24「ヒーローたちのラプソディ」感想

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こんばんは。
9月が始まり、例年の残暑が嘘のように肌寒い日が続いています。
皆様、体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

先月の事ですが、東京弁護士会主催の子どもたちと弁護士がつくるお芝居「もがれた翼part24 ヒーローたちのラプソディ」を観てきました。
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私が観に行った19日は定員300名のホールが満席でした!
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今回の舞台はパネル?が配置され、凝った空間の使い方をしていました。
そして、パネルに過去の作品タイトルが巧妙に散らばっていることに気が付き、わざとなのかエコな使い方なのか暫く悩みました。
真相は不明なままです。

「もがれた翼」シリーズ略して「もがツバ」
1994年に子どもの権利条約が批准されたことを契機に、子どもの人権に関わる様々な問題をわかりやすく伝えたいという思いから始まった歴史ある舞台です。

今回は少年事件と更生をテーマに、罪を犯してしまった少年の生い立ちや経緯、罪と向き合い更生するまでの変化等が表現されていました。
主人公の自己紹介のような演技から始まり、裕福で何不自由ない生活を送り、フィギュアスケートで将来を期待されていた主人公。
父親が交通事故に合い寝たきりになってしまい、主人公自身も練習中の怪我でフィギュアスケートの道が閉ざされました。

劇中での若手弁護士、杉田先生(中西博亮先生)が子どもの頃から憧れている「法曹戦隊ロイヤーマン」の録画を弁護士仲間と観ているという設定で、唐突にロイヤーマンが登場します。

ハリウッドに挑戦したいアイドルとそれを阻止する事務所側(悪役)と(裁判で)戦う法曹戦隊(なのにオンリーワンなヒーロー)ロイヤーマン。
(女怪人?のようなドロンジョ様のような悪役は、佐藤先生と共に私もお世話になっている弁護士の吉川由里先生が演じられていました。何と今回は一人六役も演じられており、もはや本職が女優なのでは?と言わんばかりの好演です。)

放送当時はあまりにも不人気の為、打ち切りでDVD等の発売もない幻の戦隊ヒーロー。
それでも杉田弁護士はロイヤーマンに憧れて弁護士を目指し、さらには実際に会ったことがあると言い出します。
そして、ヒーローと会うきっかけとなった主人公との過去を回想している形で、主人公の独白が中心となり物語は進みます。

主人公は家にも学校にも居場所が無くなり、アルバイト先で出会った先輩に依存していき、先輩の誘いで不良グループに入り、ついに強盗傷害事件を起こして逮捕されます。

逮捕され、杉田弁護士と顔合わせしたときには茫然自失状態の主人公。
初めて担当する少年事件ということでやる気が空廻る杉田弁護士。
今後も介添人として主人公に関わっていきます。

主人公は少年審判で有罪を受け、少年院に入る事になりました。
規律正しい少年院の生活の中で、杉田弁護士にも笑顔を見せるようになり、前向きに考えるようになる主人公ですが、母親が退院後の受け入れを拒否します。
主人公には家を出て就職している姉が一人いますが、母親はフィギュアスケートの才能のある主人公に夢中で子どもの頃から姉には無関心でした。
(ここで主人公の姉も一種の虐待を受けていたように感じます。)
「結婚するから縁を切ってくれ」と言っていたのに、「難産で大変なので助けて欲しい」と初めて母親に助けを求めました。
それによって、母親は今まで息子優先だったので、これからは娘を優先すると決めて、主人公の受け入れを拒否しました。
家に帰れない主人公の為、杉田弁護士は自立援助ホームを紹介します。

「自立援助ホーム」
主人公のように少年院退院後の受け入れ拒否だけでなく、虐待や経済的な理由等、
様々な事情で家庭にいることが出来ない子どもが入所して自立を目指す家の事です。

「カリヨン子どもセンター」
2004年に公演されたもがれた翼part11「響け、カリヨン」をきっかけに、「カリヨン子どもセンター」が設立され日本初の子どもシェルターが誕生し、子どもシェルターは全国に広がっています。
カリヨン子どもセンターでは、緊急避難所として2ヶ月間の滞在が可能な「子どもシェルター」、半年から一年程度の滞在が可能な「自立援助ホーム」などを運営されているそうです。

カリヨン子どもセンターHP
http://www.carillon-cc.org/

全国自立援助協議会HP
http://zenjienkyou.jp/

結局、主人公は自立援助ホームに行くことになり、そこで高卒認定試験の勉強をして、働き先を見つけて貯金して、一人暮らしをすることを目標にします。
最初は順調に貯金が出来ていたのですが、しばらくすると生活リズムが狂ってしまい、仕事が長く続かなくなったり、自立する意欲が無くなってきました。

杉田弁護士は主人公に対して、少年の不安定な感情や大人に頼れない様子に触れ、どう接したらいいのか悩みます。ある日、主人公が無断外泊し、三日間行方不明になってしまいました。心配のあまり、主人公に対して憤りを感じる杉田弁護士の前にロイヤーマンが登場します。
主人公に対して自分はこんなに心配しているのに、どうしてしっかりしないのか?という不満をロイヤーマンに見抜かれ、主人公を信じ、自立するためにどうしたらいいのか、押しつけではなく、一緒に考えるようになります。

主人公は事件を起こしたきっかけとなった先輩から逃げようと、行方不明の間に徒歩で箱根まで行って戻ってきました。
※箱根ではなく「熱海」でした。吉川先生ご指摘ありがとうございます。
この事がきっかけで、自分が変わらなきゃ何も変わらないと自覚し、最後は靴職人見習いとして成長し、家族との関係も修復できそうな雰囲気でした。

舞台を通して、少年が事件を起こすまでの生い立ちや更生し、社会復帰するまで沢山の大人が関わり、自立を見守り支えている事を知りました。
今回の少年事件というテーマは、少年法適用年齢を18歳未満に引き下げることについて考えるきっかけとなるのではないでしょうか。


東京弁護士会HP
https://www.toben.or.jp/know/iinkai/children/tsubasa/

過去に公演された舞台はpart13からDVD好評販売中。
弁護士会館1階ブックセンターで販売しているそうです。
詳細は↓コチラ
https://www.toben.or.jp/know/iinkai/children/tsubasa/post_10.html

ちなみにロイヤーマンとアイドルは最終回で事務所(悪役)相手に無事に勝訴しました。

長嶺 亜佑美

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by tukasa-rea | 2017-09-04 20:50 | 複数スタッフによるブログ | Comments(0)

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